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歯科医療も日進月歩で進化しています。そのトレンド、最新技術を研究し、日々の診療に反映させるべく努力しております。治療・口腔ケアの両面でベストなものを提供できるよう…
院長からのご挨拶の続きはこちらこんにちは!
戸谷歯科クリニック・院長の戸谷です!
11月16日〜18日にバンコクにて第8回アジア国際外傷歯学会が開催され、理事長戸谷が英語口演を行いました。
Title: Clinical investigation on adhesion of juvenile permanent teeth
(演題:幼若永久歯の接着に関する臨床的検討)
私はアジア国際外傷歯学会の理事を拝命しております。
萌出後、間もない永久歯が大きく破折したケースの成人にいたるまでの長期経過についての考察、そして術式を成功に導くためのポイントについて発表してまいりました!
患者は7歳時に上顎前歯がやっと萌出したのですが、自転車運転中に転倒し、約半分を破折する事故をおこしてしまいました。幸い破折した切片を持参されましたので、消毒後に破折片を接着し、長期的に経過を診ていきました。16歳来院時に歯ぐきの腫れが認められ、レントゲンを撮影すると根の部分に細菌感染が認められたので、消毒後、合成樹脂で修復を行いました。現在まで炎症も認められず、順調に経過しています。
永久歯が萌出したばかりの頃は、根の部分が未完成のため、神経の治療を行うと様々な悪影響が予想されます。根の先が閉鎖されていないため、薬剤が根の外側に漏れることにより慢性的な炎症を起こしてしまう場合が多いです。そのような場合は、できるだけ神経の治療は行わず、神経を保護する薬剤を入れて、長期的に経過を観察します。充分に根元が閉鎖されたことが確認できたら、必要な処置を適切なタイミングで行います。
このように、何もせず経過観察することは、実は重要な治療であることがよくあります。不必要な介入をすることにより、体が本来持っている自然治癒力を邪魔するからです。特に骨や歯の成長が盛んな場合、それから抜歯後などで骨の回復が進もうとしているときは、人為的な力を加えずに、むしろ成長や回復を助ける手だてが要求されます。
当院では、転倒やスポーツ時での不意な歯の外傷に対する専門的な処置を行っております。もし歯が割れてしまった場合は、その破折片をご持参の上、できるだけ早く受診していただきましたら、最善の処置を診断の上実行させていただきますので、お越しいただけますと幸いです。