大阪市北区中津2-3-10 トライスタービル
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歯科医療も日進月歩で進化しています。そのトレンド、最新技術を研究し、日々の診療に反映させるべく努力しております。治療・口腔ケアの両面でベストなものを提供できるよう…
院長からのご挨拶の続きはこちらこんにちは、戸谷歯科クリニック・歯科医師の佐久間です!
最近、入れ歯安定剤を使用している患者様を診察する機会が多くなりました。
それは日本人の平均寿命も延び、患者さんそれぞれによってお口の中の状態も多様化しているためではないかと思います。
入れ歯安定剤は『入れ歯がガタつくようになった』というときに使用されるケースが多いようですが、単に入れ歯が合わなくなったからという理由では使用しません。
具体的には、使用している入れ歯がきちんと適合するように修正済みであるにもかかわらず合わないとき、あるいは、入れ歯を新しく作り替えたのにまだ動いて具合が悪いとき、の場合に初めて入れ歯安定剤の使用を検討することになります。
なぜなら、適切な入れ歯治療・状態確認も無いままに入れ歯安定剤の使用を続けると、
⇒ 入れ歯が傾いて、噛み合わせを狂わせてしまう
⇒ 噛み合わせが狂ったままで噛み、歯ぐきやそれを支える骨が大きなダメージを受ける(組織が破壊される)
⇒ 口腔内の状態が悪化し、ますます入れ歯の使用が困難になる
といった悪循環に陥る可能性も否定できません。
また、入れ歯安定剤の不適切な使用により口腔内が不潔になり、粘膜に病変を引き起こす可能性も挙げられます。
入れ歯安定剤を有効に使用できれば、患者さんの生活の質の向上に大きく貢献することは間違いありませんが、まず歯科医師による定期的な入れ歯治療と調整、状態確認が大切になります。
ご自身の判断で安定剤を使用するのではなく、まず歯科医師の診察を受け、歯科医師の指示に従って適切に使用することをおすすめいたします。